なんで法律変わってもダイキンは平気なん?

テルヤン:なぁカズキ、物流効率化法が変わってめっちゃ騒いどるやん?

 

カズキ:せやな。荷主企業は物流統括管理者いうやつ選ばなアカンようになったんやろ?

 

テルヤン:そうそう!せやのにダイキン工業はな、新しい役職なんか作らんかったらしいで。

 

カズキ:は?法律守らんかったらアカンのちゃうん?大丈夫なんかそれ。

 

テルヤン:いや違うねん!84年から物流本部いうのがあって、それがそのまま使えるんやて。40年以上前から準備しとったみたいなもんや。

 

カズキ:40年て…そんな昔から物流に本気やったんか。先見の明ありすぎやろ。

 

テルヤン:せやねん。SCMと物流担当の村井哲執行役員がCLOになってな、26年6月26日付で常務に昇進するらしいで。物流本部の100人強がその実働部隊や。

 

カズキ:つまり看板替えるだけで法律クリアできたわけか。それズルいやろ!

 

テルヤン:ズルないわ!ちゃんと準備しとったんが偉いねん。

役員と現場の分担ってどうなっとん?

物流倉庫での戦略的なオペレーション管理
画像: Pixabay

カズキ:でもな、その執行役員と物流本部長で仕事の分け方どうしとるん?

 

テルヤン:ええとこ聞くやん。08年から本部長やっとる生地幹さんが説明しとるんやけどな、日常業務は本部長が全部回すんやて。

 

カズキ:ほな役員は何すんねん?

 

テルヤン:それがな、他部門との調整とか大きい投資判断とか、役員会にかけるようなデカい案件だけや。配送拠点の再編とか設備投資とか、そういう経営判断は役員の仕事やねん。

 

カズキ:なるほどな。決裁権は上に置いて、実際に動かすんは現場ってことか。

 

テルヤン:その通り!しかもな、SCM担当が見るんは製造と販売の調整やねん。在庫減らしたい財務と、欠品避けたい販売がぶつかるやろ?それを仲裁する役目や。

 

カズキ:でもそれ昔からやっとったんちゃうん?

 

テルヤン:それがな、生地さん本人が「部門ごとの最適ばっかり求めとった」って認めとるねん。製造は製造、販売は販売でバラバラやったと。

 

カズキ:正直やな!全社最適はこれからが本番ってわけか。

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なんで物流子会社作らんかったん?

テルヤン:ここからが面白いねんけどな、ダイキンは物流子会社持ってないねん。

 

カズキ:え、そんなん珍しいやろ?普通は別会社にするもんちゃうん?

 

テルヤン:せやねん。三菱食品とか大手は24年に物流子会社作ったりしとるんやけど、ダイキンは内製のままや。

 

カズキ:何でや?コスト高なるんちゃうん?

 

テルヤン:それがな、生地さんの説明やと2つ理由あるねん。まず家電メーカーほど物量ないこと。もう一つは、別会社にすると優先順位変わるからやて。

 

カズキ:優先順位?どういうことや?

 

テルヤン:物流子会社作ったら外販で稼ごうとするやろ?そしたら親会社の売り方支える物流と、自分とこで儲ける物流が競合すんねん。

 

カズキ:あー、なるほどな。ダイキンは空調やから工事店や販売店と一緒に育てる商売やもんな。据え付けから補修まで一体でやらなアカンと。

 

テルヤン:そういうこと!だから販売も技術も補修も梱包設計も全部社内に置いとるねん。物流だけ切り出したら一体感なくなるやん。

 

カズキ:理屈は分かったけど、実際の配送は誰がやっとるん?

 

テルヤン:それは運送会社に委託しとるで。自社拠点は工場内に置いて、そっから先の地域配送はパートナー企業や。運ぶ実務は外、運び方決めるんは内って分け方やな。

グローバルでどう回しとるん?今後の課題は?

物流倉庫での戦略的なオペレーション管理
画像: Pixabay

カズキ:ダイキンって海外売上8割超やろ?それ日本の100人で見とるんか?

 

テルヤン:いや違うで。米州、欧州、中国、アジアとASEAN、インドに統括部隊おるねん。日本はマザー機能で標準とかツール配るだけや。

 

カズキ:なるほど、各地域に任せて本社は方針だけ決めると。効率ええな。

 

テルヤン:せやねん。でも課題もあるんやて。着荷主としての取り組みがまだこれからや言うとった。

 

カズキ:着荷主?発荷主やなくて?

 

テルヤン:そう。部品受け取る側の責任や。昔は関西にサプライヤー集まっててジャストインタイムできたけど、調達が海外化してきてるやろ?

 

カズキ:それで構内搬入の待機時間とかも全部見なアカンようになったと。

 

テルヤン:その通り!CLO制度で発荷主も着荷主も両方責任問われるようになったからな。淀川製作所出入りする全トラックの待機時間を束ねて管理せなアカンねん。

 

カズキ:それはエグいな。空調だけやなくて他事業も全部や。

 

テルヤン:せや。24年問題対策委員会を2年前に作って、各事業部が待機時間の指標と改善計画持ち寄っとるらしいで。物流本部がそれまとめて役員に上げる仕組みや。

 

カズキ:ほな最後にまとめてや。結局ダイキンの何がすごかったん?

 

テルヤン:40年前から物流を経理や人事と同じ職能として社内に根付かせとったことやな。生地さんも言うとったけど、ロジスティクスの専門職を人づくり含めて育て続けた結果や。

 

カズキ:急に法律変わっても慌てんでええ体制が既にあったわけか。これからCLO選任する企業は参考になるやろな。

 

テルヤン:せやな。誰がトップになろうが、それ支える職能と人材おらな意味ないもんな。さすが名誉会長も社長も物流出身の会社やで!

 

カズキ:最後それコンプラ大丈夫か?褒めすぎやろ!

 

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