自動車業界に革命を起こしている米国企業テスラが、CEOへの空前絶後の報酬パッケージを検討しています。まもなく開催される株主集会では、創業者イーロン・マスク氏への莫大なインセンティブ制度が議題に上がります。この提案は金融界からも大きな注目を集めているのです。

 

話題の中心となっているのは、日本円にして約150兆円相当（1兆ドル）の株式報酬プランです。この金額は一般人には想像を絶する規模ですが、その獲得には厳しい条件が設定されています。企業価値を現在の6倍にあたる8.5兆ドルまで引き上げることや、自律走行車100万台の実用化、累計2000万台の販売達成など、ハードルは非常に高く設定されているのです。

 

あなたが投資家だったら、このような巨額報酬案に賛成しますか？実は業界の専門機関であるISSやグラスルイスは「天文学的すぎる」として反対の立場を表明しています。一方テスラ側は個人投資家からの支持獲得に向け、ウェブやSNSを駆使した積極的なキャンペーンを展開中です。

 

この前例のない報酬制度が承認されれば、企業報酬の新たな基準となるかもしれません。マスク氏がこの途方もない目標を達成できるかどうか、世界中の注目が集まっています。自動車産業の未来を左右する可能性を秘めたこの決断から、私たちは目が離せません。

 

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