㈱ホクセイ(資本金3000万円、福井県あわら市中川6—10—1、代表神門六穂氏)は、3月5日に福井地裁へ自己破産を申請し、同12日に破産手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は石倉大志郎弁護士。破産管財人は前波裕司弁護士。財産状況報告集会の期日は6月8日午前10時30分。

 同社は、1973年(昭和48年)8月創業、74年(昭和49年)2月に法人化した古紙回収の運送業者。15㌧トラックを複数台所有し、創業当時から当地の段ボールメーカーを主な得意先として回収した古紙を納めるほか、メーカーが生産した段ボール原紙の福井県外への出荷輸送なども請け負っていた。

 ピーク時とみられる98年3月期の年収入高約1億5400万円を計上していたが、収益性は低調に推移。その後は受注不振が続き2018年3月期の年収入高は約9500万円にとどまり、トラック導入への先行投資や厳しい受注価格により赤字を余儀なくされていた。さらに、コロナ禍の影響で古紙需要が急激に低迷するなど、近時は深刻な受注不振に悩まされ、厳しい資金繰りと回復しない受注状況を背景に事業継続を断念し、今回の措置となった。

 負債は債権者約38人に対し約1億1700万円。

(東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ)