名古屋市中川区のBESTRUCK(猪飼尚志代表)ではこの4月からタイヤ脱落の防止を目的とした「ナットチェッカー」を展開して関連の事故防止につなげていきたい考えだ。

 

「ナットチェッカー」はタイヤナットに装着することでナットが緩んだ際に形を変えて異常を視覚的に知ることができるもので、従来型の「脱着に時間がかかる」「(異常時の)変化がわかりにくい」「色が目立ちすぎる」といった課題をふまえて同社が開発。整備と運送の現場を知る猪飼氏がアイデアを絞り、構想と検証に3年ほどかけた後、この春のリリースを迎えた。

 

脱着に関してはソフトな素材でテーパー加工を施してスムーズな取り付けを可能とし、ハブに干渉しないデザインでメーカーを問わない装着を実現。そのほか表裏のわかりやすさや面取り加工に加えてブラックカラーで外観上の印象を損ないにくい点などを強みとしている。

同社は今年のジャパントラックショーにもブース出展してその周知を進めた。「予想以上の反響だった」と手応えをのぞかせる猪飼氏は、製造過程での障がい者雇用の促進や一部の売り上げを交通遺児支援団体へ寄付する動きにも言及。今後については「タイヤ脱落防止対策車」を伝える関連ステッカーやブラック以外でのカラー展開も視野に入れている。

◎関連リンク→ ナットチェッカー