交通事故防止コンサルタントの上西一美です。11月14日に札幌市西区で、タイヤの脱輪事故が発生し、幼い子どもが被害に遭いました。軽自動車の違法改造が原因とされていますが、毎年、この時期に注意しないといけないのは大型車のタイヤ脱輪事故です。

ここ数年、増加傾向にあり、特に冬用タイヤの脱着時期に集中し、さらに脱着時期1か月後の事故率が高いというデータもあります。このことから、この時期の日常点検や3か月点検は確実に実施してください。

私は、私が監査官となって皆さんの会社にお邪魔し、現状で車両停止処分がどのぐらいくるのか、さらに正しい運行管理をするにはどうしたらいいのかという「模擬監査」を行っています。

その中でも3か月点検や日常点検の指摘は非常に多いです。皆さんの会社では、しっかりと点検業務を行っているとは思いますが、チェックが抜けていたり、また、ディーラーや整備工場に任せきりになってしまい漏れていたり、そのようなミスがよく起きているのです。

いま一度、車両の整備状況をセルフチェックしていただきたいことと、今回のような事故を避けるため、大型車では特に左後輪のタイヤが脱輪するデータもありますので、そこを重点的に確認するよう運転者の指導をよろしくお願いします。