「大阪王将」の冷凍食品の製造販売を手がけるイートアンドフーズ(仲田浩康社長、東京都品川区)はこのほど、群馬県邑楽郡板倉町にある関東工場の隣接地に、新物流拠点「関東ロジスティクスベース(KLB)」を建設すると発表した。延べ床面積は1736平方mで、2024年7月に稼働を開始する予定。

コロナ禍を背景とした内食需要の拡大によって、今後一層の成長が見込まれる冷凍食品市場での需要増加に確実に対応する体制を整えようと、KLBの建設を決定。トラックドライバーに時間外労働の上限規制が適用される「2024年問題」も見据える。

同社によると、KLBでは、隣接する工場で生産した主力商品の「大阪王将 羽根つき餃子」などの製品の商品名、賞味期限、ロットなどの情報をQRコードで管理・識別し、保管業務のシステム、オペレーションを自動化。倉庫作業の大半を自動化することで、人員、ヒューマンエラーの削減につなげる。

自然冷媒による冷凍庫棟として環境にも配慮。大型物流施設の完成により、計画生産を進めることが可能となるため、工場での廃棄ロスや機会ロスの削減にもつながる。

同社は「24年問題対応によるコスト増を見据え、AIやIoT、ロボットといった新技術を積極的に導入し、高品質と安全性の追求、低コスト運営の両立を図っていく」としている。

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