NXホールディングス(齋藤充社長=写真左)はこのほど、堀切智副社長(同右)が来年1月1日付で社長に就任することが決まったことを踏まえ記者会見を開いた。

記者会見で齋藤充現社長は「コロナというまさに想定外の事態が発生し、経営環境が激変したが、これまで着手してきた取組により、足腰は強くなったような気がする」と在任期間を総括。さらに堀切副社長を新社長に任命した理由については、「米国の経験や日本での役員経験など様々な経験値が高く、傾聴力、実行力に長けているため」と語った。

堀切新社長は、「この5年間、齋藤社長と一緒に腰を据えて取り組むことができた」とした上で、「当社は保守的に思われていることもあろうかと思うが、現場力、誠実な姿勢を大事にしてきた部分はしっかりと継承していく」とする一方、「イノベーション、リーダーシップ、バックキャスト思考などのキーワードで企業文化を語れるような会社になると、より躍動感を持ち経営できるのではないかと期待している」と抱負を述べた。

今回の人事の理由は、長期ビジョン「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向け、ホールディングス体制での変革を加速させ、NXグループの価値最大化を図るため。
これにより、齋藤充社長は会長に、渡邉健二会長は取締役に就任する。

翌年3月開催予定の定時株主総会後、渡邉会長は取締役を退任予定。なお、日本通運社長には、竹添進二郎取締役が就任する。

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