ブリヂストンは、リトレッドタイヤの活用を運送事業者に提案している。

 

「リトレッド」とは、ユーザーが使用したタイヤを同社が預かり、摩耗したゴム部分を貼り替えて再利用すること。同社では、全国13拠点でリトレッドタイヤを生産しており、タイムリーな商品供給を可能にしている。また、新品と同等のラインアップで、同社が提供しているタイヤの約95%を取り揃えている。

 

リトレッドタイヤの最大の特長は環境貢献で、タイヤの骨格部分「台タイヤ」をリユースすることで、新品タイヤと比べて原材料の使用量が3分の1以下に。「新品タイヤ3本」と「新品低燃費タイヤ1本+リトレッドタイヤ2回」で比較した場合、製造段階での使用原材料量とCO2排出量はいずれも約半分に減らすことができるという。

 

50台を保有する運送事業者で「新品タイヤ6本+リトレッドタイヤ4本」を使用した場合、それまでの「新品タイヤ10本」と比べ、年間で約43.8トンのCo2と、使用原材料量を約35%削減。結果、タイヤ費の約14%にあたる約240万円のコスト削減が実現したという。

 

同社では、ユーザーの使用状況に合わせ、最適な商品やサービスを提案。月次定額制の「トータルパッケージプラン(TPP)」を用意しており、タイヤ単品だけでなく管理やメンテナンスの部分も同社に任せることで、最適なタイヤマネジメントが実現する。

 

導入ユーザーからは、「ロングライフリトレッドの採用でタイヤ単価は上がったが、タイヤの寿命が長くなり、トータルでのコスト削減が実現した」、「新品とリトレッドの組み合わせという提案が魅力的だった。コスト削減や業務効率化だけでなく、環境効果も創出できる点が決め手となった」などの声が寄せられているという。

 

◎関連リンク→ ブリヂストン リトレッドタイヤ紹介記事(読売新聞オンライン)