昭和36年の設立以来、農産物輸送に特化した物流会社として北海道一円の輸送を手掛ける共和貨物自動車(北海道河西郡)は、積極的にDX化に取り組んでいる。白間宏将社長(写真左)は、「まずは、『DX化とは何だろう』というところから社内で議論と検討を重ねてきた。スムーズなDX化に向け、ブラッシュアップを重ねている」と語る。

同社では、アセンド(東京都新宿区)が提供する運送管理システム「ロジックス」を採用。「20年以上前に導入した基幹システムのサービス終了に伴い、新たなシステムを探していたところ、アセンドの日下瑞貴社長の講演を聞く機会があった。早速、資料を取り寄せた」と振り返る。

「ロジックス」を「当社が理想とするシステム」と絶賛する白間社長。「経営するための指標をデータ化でき、なおかつ、現状の業務と並行して詳細な経営情報もタイムリーに把握できることが魅力」と太鼓判を押す。

「出先でもシステムにログインできるクラウドサービスで、月額費用が定額であることも決め手の一つだった」とも。「運送業は法律が頻繁に変わることもあり、その都度、システムを手直しする必要が出てくるが、それに対応できる点も良かった」

DX化を担当しているのは黒川彩加氏(同右)。ドライバー志望で入社し、経理などを担当したのち、抜群のコミュニケーション能力と推進力を買われ、広報業務との兼任でDX化を任されている。

「当初は、『DX化』だけでなく、すべてにおいて知識不足を痛感したが、調べたり勉強したりして、今では楽しく業務にあたっている」と目を細める黒川氏。「新たなシステムの特徴と照らし合わせて、従来のシステムと統一したり、もっと便利にできるようにしたり、必要不可欠な機能は絶対に曲げられないし…」と、アセンドの担当者と連携し、調整役を務めている。

「従来のシステムを使っている事務員さんに意見をもらいながら、より良いシステムになるように進めているところ」と説明する同氏。白間社長は、「システムに慣れている人もそうでない人も、誰でもスムーズに使えるようなシステムにしていきたい」と語る。

◎関連リンク→ 株式会社共和貨物自動車