新型コロナウイルス罹患時の症状といわれる血液中の低酸素状態を改善するためとして間口ホールディングス(前田克巳CEO、大阪市)は、酸素を濃縮した「酸素缶」(写真)を全従業員1万人に配布した。ライフサポート商品として同社が扱う高濃度酸素の発生器により、罹患症状が実際に回復した事例があったことが配布のきっかけだという。

酸素缶は濃度95%の酸素が充填され、調理用のガスボンベ位の大きさ。吸入するためのマスクが装備されており、登山・スポーツなどの場面も想定した携帯用。

缶には「医療用酸素ではない」ことが明記されてはいるものの、健康機器で罹患症状が回復した実例があったことから、従業員の福利厚生として缶を配布したという。

コロナ病床の逼迫が伝えられる大阪。同社は、「罹患したり症状が出たりしないのが一番だが、万一の場合の従業員と家族のために」としている。

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