【給与DX編】㊺

「コロナ禍で頑張る運送業経営者を応援します!」というシリーズで新型コロナウイルス影響の下で「令和」時代の運送業経営者が進むべき方向性、知っておくべき人事労務関連の知識・情報をお伝えしています。

前号に続き「給与DX」をテーマに運送業経営者が知っておくべき事項について解説してまいります(その4)。

給与計算に必要な情報・データとして①時間系データと②出来高系データの大きく2種類のデータが必要になります。

1.時間系データの設計方法
「デジタコ」の必要性については説明させて頂きましたが、「デジタコ」はエンジンスタートからエンジンオフの間の情報・データを記録する機器のため、エンジンスタートの前の「運行前点検」や「点呼・アルコールチェック」を実施した時間は記録できません。

そのため、労働時間の始業と終業は①デジタコにみなし時間(エンジンスタートより〇分前に自動設定、点呼場と車庫の位置関係で時間設定)を設定②アルコールチェック機器とデジタコを連携させる(連動可能な機器と連携)③スマホアプリ④指紋・顔認証・タッチパネル式の勤怠管理システム⑤タイムカード⑥日報から転記などといった方法により記録します。

2.データの活用方法
労働時間把握は会社の義務です。しかしながら、デジタコでは日曜日に実施した「安全会議」や「外部講師による研修」といった時間の記録を残すのは不可能です。また、「倉庫作業を手伝った時間」「土曜日の夜に出勤して積込業務の補助をした時間」などがある場合には、「その他時間」(会議、研修、作業時間など)を把握する必要があり、給与計算を行うためにはこのような時間を含めて「労働時間」(時間外・深夜・休日時間数)を把握していくことが必要です。

デジタコの帳票に「その他時間」(エンジン時間以外の時間)を併記できるようにすべきでしょう。運送業系アプリや勤怠管理システムは「その他時間」の把握が容易にでき、コストはかかりますがドライバー管理、アラート設定、運送法に基づいた帳票管理等データ連携について「DX化」が進み「ワンストップサービス」が可能となります。