全ト協セメント部会(高山秀一部会長)は7月21日、全ト協の総合会館で「第41回部会総会」を開催した。

任期満了に伴う役員の改選では、高山氏に代わり鎮目隆雄氏(フコックス社長、東京)が部会長に就任。鎮目氏は東日本大震災発生時にも同役に就いており、再度の部会長就任となった。副部会長は新谷一郎氏(新興運輸倉庫社長、東京)と林卓司氏(マルタパワーズ社長、愛知)が再任し、新任で柏原崇史氏(堺阪南運送代表取締役、大阪)が加わり、東・名・大の3人体制とした。

鎮目新部会長は就任のあいさつで「高山前部会長は、標準的運賃の設定に伴い部会の中にワーキンググループを立ち上げて実態調査を行い、バルク輸送ではさらなる割増しも認めてもらえたという功績がある。専門分野の中では非常に厳しい状態が続いているセメント輸送だが、標準的運賃や物流政策パッケージなど、国がここまで物流事業者の適正取引に関与すること、元は働き方改革に基づいたトラックドライバーの長時間労働の是正に端を発し、国交省だけでなく農水省、経産省、厚労省それぞれが纏まって我々を支援してくれている。こんなことは未だかつてなかったことで、これを活かしてやっていく最大のチャンスだと思う。2024年問題は巷でも注目されているが残る時間はもうない。そこまでにやること、そして2024年以降、法規制が厳しくなった時、本当にやっていけるのか。セメント輸送という特殊な輸送体系の中で、皆さんの意見を踏まえながらしっかりと対応していかねばならないこの時にこの役を引き受けるのは大変な重責と感じている」と述べた。

 

そして「荷主という、いわゆる〝お客様〟に対し、我々は声を大にして実態をちゃんと話し合い、協議する場をもって適正なコストを支払っていただく形が理想。それに向けて2024年問題は大きなチャンスである」と話し、「行政も含めた協議会の様な形で開催出来たら良いと思う」として、会員の協力を求めた。

 

総会の議案は令和4年度の事業報告、令和5年度の事業計画、令和6年度の部会総会日程等を審議し、いずれも承認を得た。

 

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