第100回:一時停止地点では自転車の存在を意識
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Image: weekly-net.co.jp
日本事故防止推進機構(JAPPA)理事長の上西一美です。皆さんは、6月に多い事故と言えば、どんな事故を想像しますか?
1つは、5月に引き続き、やはり「子どもの事故」が多い傾向があります。特に、小学生の低学年が、放課後、飛び出しなどで被害に遭う事故が多いようです。しかし、この6月、特に気を付けていきたい事故は、「自転車との事故」です。
高校生が事故の被害に遭う傾向が多いようで、「自転車通学に慣れて無謀な運転をする」ことが事故の原因の1つと想像されますが、やはり車の運転者側が気を付けないといけない事故もあります。
ドライブレコーダーの映像で見ていると、自転車事故で最も多いパターンが、「大きな道路に合流するとき、一時停止地点を通過し、左折する際の左からの自転車との事故」です。
多くの事故は、歩道を走行する自転車と接触しているのですが、運転者は、どちらかと言うと、「右側から来る車道の車」に注意しがちです。このため、歩道の、特に、自転車など早く接近するものに対しては、注意力が下がり、接触する傾向が強くなるのだと思います。
一時停止線は「完全に停止する」ことが大切ですが、もう1つ大切なことは、「自分が行く方向を見るまでアクセルを踏まない」ことと、「しっかりと確認してからアクセルを踏む」ことです。
ぜひ、この時期から、一時停止地点では、自転車の存在を意識して安全確認を行ってください。
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