トナミ運輸(髙田和夫社長、富山県高岡市)はこのほどフラットフィールド(平野智一社長)、東京都市大学(三木千壽学長)、北酸(山口昌広社長)、早稲田大学アカデミックソリューション(三浦暁社長)と共同で実施している「既販中型重量車の水素エンジン化事業性検証プロジェクト」において、富山県内にて貨物輸送に向けた実証走行試験を開始した。

 

同プロジェクトは環境省の令和3年度「水素内燃機関活用による重量車等脱炭素化実証事業」に採択されており、「走行距離が長く、需要量も大きい重量車(トラック等)」の脱炭素化に向けた取り組み。既存車両を水素エンジン車に改造し、その実用性の確保と環境性・経済性の評価を行うもの。

今回の導入車両は日野レンジャーをベース車両とし、車両総重量は7990kg、想定航続距離は300km(実証走行試験にて検証)、水素搭載量は40kg。

実証走行実験はトナミ運輸富山支店(富山市宮町)が富山市、射水市を中心とした富山県内で走行する。

 

6月27日には出発式を開催。同社は今後について、「車両の事業用登録を完了(緑ナンバー取得)していることから、準備が整い次第、貨物輸送を開始する」とコメントしている。

 

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