全ト協(坂本克己会長)は10月5日、全国トラック運送事業者大会を名古屋市の名古屋東急ホテルで3年ぶりに開催。全国から約1100人の事業者が出席し、会場は熱気に包まれた。

冒頭であいさつを述べた坂本会長は開口一番、「ありがとうございます」と感謝を表明。適正化、荷主対策の深度化、標準的な運賃に言及し、「何としてでも勇気をふるって、荷主にしかるべき思いを届けられるよう、今日を梃に、我々の業界がより一層発展していくことを乞い願う」と言葉に力を込めた。

全体会議に加えて、プログラムには「健康経営と交通事故防止対策」「ドライバーの確保と働き方改革」をテーマとした分科会および歴史研究家・井沢元彦氏による記念講演会「戦国武将の経営学」が盛り込まれ、健康経営の分科会ではサイショウ・エクスプレス(齋藤敦士代表)、速水運輸(速水敬志代表)、トランスポートサービス・ミエノ(三重野太代表)、働き方改革の分科会では谷正運輸(谷昇生代表)、誠徳運輸(酒井一誠代表)、Miyamaコーポレーション(降籏美香代表)がテーマに沿って自社の事例などを発信した。

全体会議では、中部ブロック青年部協議会代表幹事の山﨑康二氏が大会決議文を朗読。ガンバローコールの音頭を三ト協の小林俊二会長が取り、静ト協の佐野寛会長が会を締めた。

懇親会には800人超が出席。ブロックの垣根を越えて交流を深め、会場は和やかな雰囲気に包まれた。開催地の代表である中部ト協・愛ト協の寺岡洋一会長は、昨年の中止を経ての開催に、「皆さんに喜んでいただけて幸せ。感無量」と盛会を喜んだ。

また前日には、名古屋港と都心を結ぶ中川運河に位置するトラックの森で記念植樹祭が行われ、坂本会長、寺岡会長ほか中部ブロック各県の会長、愛知の副会長が鍬を入れた。

なお、第28回大会は、北海道ブロック(札幌市)で開催が予定されている。

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