首都圏の7社10営業所で物流サービスを提供しているロンドグループでは、9月の健康診断から、追加検診としてがん検査キット「線虫N―NOZE(エヌノーズ)」を導入することになった。

線虫N―NOZEとは、尿一滴で15種類(胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、すい臓がん、肝臓がんなど)のがんリスクを調べることができる検査キットで、この検査によって早期発見の可能性が広がる。

グループの中核企業である論渡物流(東京都江戸川区)の向野祐司社長は、「あくまでこの検査で判断するのは『がんリスク』ですが、早期発見につながると考えれば安心できる」として導入を検討。

そして「25年勤めてくれた社員が今年、がんで亡くなりました。早期発見ができていれば違っていたかもしれないと残念に思っていたこともあって、がん検査キットの導入を決断した」としている。

「がんは発見が遅れると、治療費も精神負担も莫大にかかるし、治る確率が下がってしまう。簡単な検査なので、大切なドライバーや倉庫作業員、事務職など、グループ全従業員約300人を検診対象にした」と話す。

同社は健康診断と同時期に、①検体回収日時の決定及び社員への通知②検体回収、送付業務③検査結果を社員に報告④リスク大の社員には検査機関受診までサポート⑤その後の業務、生活の相談などを行う。

このがんリスク早期発見サービス「がん検査キット線虫N―NOZE」を導入するため、同社は、7月にHIROTSUバイオサイエンス(広津崇亮社長、同千代田区)とロンドグループ各社の法人契約を締結した。

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