関東圏の食品流通に特化した運輸・倉庫業を手掛ける北王流通(黒田英則社長、東京都北区)のグループ会社である北王デリバリー(古瀬伸幸社長、同)では、都心部食品配送専門「都心デポ」の運営を行っている。

 

都心デポは、5月時点で5拠点(上野・新宿・渋谷・池袋・新橋)となり、山手線の内側を半径3kmで全域をカバー。今後は年内をめどに新宿2か所目と吉祥寺、横浜など、10拠点まで拡大する予定としている。

都心部に特化して小回りを利かせた物流を行っている同社の配車は現在、前職が外食チェーンのエリアマネージャーで入社3年目の配車未経験者が1人で行っている。

 

古瀬社長は「北王流通では、10年前からオペレーションのローコスト運営を目指してシステム開発に取り組んでおり、北王デリバリーの都心デポの配車も配車システムを活用して機能している」という。

 

同社では現在、ドライバーに納品情報やナビ情報のスマホ用アプリを提供しているが、ドライバーの情報を配車に生かす機能を設けるために新しいバージョンの開発を進めている。

 

「今は配車担当者がシステムを経由して現場への指示を出しているが、先々は現場のドライバーから配車のシステムに情報を戻せるようにするなど、双方向の情報の流れをつくって、誰でも配車ができるようにしたい」としている。

 

◎関連リンク→ 北王流通株式会社