南日本運輸倉庫(大園圭一郎社長=写真右、東京都中野区)は、スマートフォンを活用した管理システムを構築するファーストオーダー(吉田和人社長=同左、港区)と資本業務提携を締結、車両管理の新システムを共同開発することを明らかにした。

 

大園社長は「点呼時に、配車計画による集配指示を登録したスマートフォンをドライバーに手渡すだけで、その車両位置とドライバーの管理ができるというシステムを考えている。ファーストオーダーでは、物流センターから大型商業店舗までの配送管理を行う効率的な配送管理システムを構築したという実績がある。そのプラットフォームを参考に、協力会社も含めると約2000台となる南日本グループ車両の納入システムを作り上げたい」と話す。

 

構想では、ドライバーによるスマートフォンの操作を極力させず、事前登録した集配先に近づくと自動的に納品ステータスに変わり、また滞在時間などを確認でき、そのデータは日報作成の自動化やドライバーの就労時間管理にもつなげていく。

 

このほか、車の庫内温度管理や、タイヤをはじめとする車両の消耗部品の取り換え時期も割り出して示すことで、安全な車両状態を維持しながらメンテナンス費用を抑えられる機能も予定している。

 

大園社長は「まずは日報作成の自動化や配車スケジュールのデータ化でペーパーレス。来年くらいには実運用を始め、鮮度維持型コールドチェーン物流のDENBA DISS社とも連携していきたい」と述べる。

 

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