ヤマトリース(東京都豊島区)はこのほど、中古トラック売買のマッチングサービス「トラマチ。」をリニューアルした。2019年にアプリ版とWebサイト版の2種類で提供を開始した同サービスだが、今回のリニューアルでWebサイトに一本化。機能面の充実を図ったという。

 

同社が仲介するため、売り手と買い手が直接やりとりすることはなく、完全な非対面での売買が成立する同サービス。経営戦略部でゼネラルマネージャーを務める佐々木進氏は、「もともと、中古トラックの売買は電話でのやりとりも多く、非対面のニーズは高かった。24時間いつでも検索できるなど、ネット上での展開はメリットも大きい」と切り出す。

さらに、「トラックは乗用車と異なり、サイズや形状、架装といったバリエーションが様々。ピンポイントで『この内寸の車両がほしい』という明確な基準があることも多い」とも。車両マッチングセンターの松本剛勇センター長も、「正直、ユーザーの方が車両に詳しく、目利きができる」と同意する。

そのため、同サービスでは検索機能を改善。佐々木氏は、「ニーズの多い車両はわかりやすいイラストを用いたアイコンで表示し、細かい条件も指定できるようにした」と説明する。

 

 

また、希望の条件を登録できる「ウィッシュリスト」は複数件の登録を可能に。同センターの松原圭治氏は、「希望に近い車両が出るとメールでお知らせが届き、スムーズに情報を取得いただける」と語る。

 

松本センター長は、「売買だけでなく、リースの相談や色の塗り替え、架装の変更なども提案できる。『リースだけじゃない』を合言葉に掲げる当社ならではのネットワークを活かせるのが強み」と胸を張る。「車両によっては1週間程度で即納できるものもある。季節柄、『冷蔵車が故障した』という声も聞かれる。当サービスならスピーディーさも魅力」。

 

2026年度の目標として、中古車事業全体で年間売り上げ150億円、販売台数2800台を目指す同社。「従来、社内用のサイトとして中古車の営業活動用に制作していたものをオープンにしたのが当サービス。営業スタッフのツールとしても活用している」という。

 

「『運送会社様と共に成長する』というのも当社の理念の一つ。許認可サポートや事業承継など経営支援もお任せいただける」と一同。「トラックは、大は小を兼ねない。経営者のトラックへの熱い思いも理解している。お手伝いできれば」と呼びかけている。

 

◎関連リンク→ トラマチ。