アサヒグループジャパン、西濃運輸、NEXTLogisticsJapan、そしてヤマト運輸は、サステナブルな物流の実現に向け、今月から順次水素を燃料とした燃料電池大型トラック(FC大型トラック)の走行実証を開始している。FC大型トラックの走行は、日本では初となる。

使用するトラックは、日野プロフィアで、車両総重量25トン、充填1回の航続可能距離は約600km。

アサヒグループは、5月19日から開始。アサヒビール茨城工場(守谷市)でビールや飲料を、同平和島配送センターで洋酒やワインを積み込み、NLJ相模原センターで荷下ろし、関西からの荷物を積み込み茨城工場へ戻るという工程。

西濃運輸は6月から開始予定で、東京支店(東京都江東区)近隣の充填所で燃料を充填、同支店で荷物を積み込み、小田原支店、相模原支店で荷下ろし、東京支店へ戻るという工程。

ヤマト運輸は、5月17日から開始。羽田クロノゲートベース(同大田区)近隣の充填所で燃料を充填、同ベースで荷物を積み込み、群馬ベースで荷下ろし、同ベースで荷物を積み込み、羽田クロノゲートベースに戻るという工程。

アサヒグループでは、今回導入するFC大型トラックに加え、今年から2024年にかけて燃料電池小型トラックを6台導入し、都内の配送に活用する予定。

西濃運輸では、今回のFC大型トラックが商用車として実用可能な車両となっていくことを目指し、実証を続けていく予定。
ヤマト運輸では、FC大型トラックの走行実証を行うことで、同トラック普及に向けた車両開発や、サステナブル社会の実現に貢献していくとしている。

NEXTLogisticsJapanでは、今回アサヒグループジャパンと共に、生産性の高い物流とFC大型トラックとの組み合わせによるCO2低減効果の最大化を目指し実証を進めていくとしている。

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