西川(西川八一行代表取締役、東京都中央区)はこのほど、同社の物流拠点である新埼玉センターにGreyOrange社の自動棚搬送ロボット「Ranger GTP」を21台導入し、今年7月から稼働を開始したことを発表した。

 

導入にあたって同社ではこれまでピッキング作業を人力で行っており、従業員が広い倉庫内を歩いて移動し、商品をピッキングしていたため、長距離歩行の負担がかかっていた。

 

また、寝具や寝装品は重い荷物が多く、重労働の改善が課題になっていたことや少子高齢化による人手不足に備えた対策も必要と考え、同ロボットの導入に至ったという。

これにより、物流施設の床面を走行するロボットと可搬式の専用棚を組み合わせ、棚ごと商品を作業者の元まで搬送し、ピッキングや棚入れに伴う作業者の歩行を大幅に削減するシステムを確立させた。

同社は、「本格稼働で1日の作業効率を112時間削減、容積効率を従来の150%向上、一部商品の出荷自動化など、生産性の向上を目指していく」と今後について示した。