全農物流(寺田純一社長、東京都千代田区)は4月25日、埼玉本社と埼玉新倉庫7号、8号の竣工式を行った。

新倉庫である7号は、全農物流として神戸倉庫に続き2棟目となる冷凍・冷蔵機能がある倉庫だ。

敷地面積は、7号が約1万6600平方m、8号倉庫が約 5600平方m。

常温倉庫となる8号には埼玉本社の事務所が置かれ、本社機能を一部移転するという。低温倉庫前の搬入搬出エリアを降雨から守る大庇を設置し、天候に左右されない入出庫が可能になる。

新倉庫は環境に配慮した省エネルギー構造で、冷凍・冷蔵倉庫には自然冷媒設備を導入した。さらに断熱構造や屋根全面に太陽光パネルを設置し、自然エネルギーによる電力確保を行っている。また営業推進車にEV車を導入した。

今回の建設は、全農が進めている「全農久喜開発プロジェクト」の第I期工事として2021年 12月に着工を開始した。

今後も需要が拡大すると見込まれる「冷凍・チルド商品」市場をターゲットに、冷凍・冷蔵機能を備えた倉庫を首都圏に建設することで、新たな事業領域の拡大に向けて挑戦していく。

寺田社長は神事後の施主挨拶で、「コロナ禍の逆風の中、無事故で建設を行ってもらった。この埼玉倉庫は首都圏最大の冷凍冷蔵倉庫だ。新たな事業領域を拡大に向け活用していく」とした。

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