4月に開講した第30期物流大学校講座において、このほどマイシン(愛知県豊橋市)の辻直樹社長が講義を行った。

辻社長は「魅力ある職場づくりのための取り組み事例」と題して自社の動きを発信。経営の柱のうち「ひと」に焦点を当て、人材不足の折に未経験かつ勤務時間に制限のあるシングルマザーの応募があったことをきっかけに、仕事に人を合わせる採用から人に仕事を合わせる採用へ、女性が働きやすい職場環境を目指す方向へとシフトした事例を紹介。また、人が集まり活躍できる会社にするための様々な取り組みを率直な言葉で述べた。

女性を積極的に採用し始めた2014年冬から、労働時間帯や体格差への配慮、急な休みへの対応など体制を整えるほか、HP全面改修やマスコミ取材、求人媒体のマルチチャンネル化といった労働市場への積極的アピールにより、ドライバーの女性比率を6・7%から現在の22・7%にまで上昇させた同社。

活力朝礼や安全・情報収集・心身鍛錬系の研修など教育に力を入れ、労働環境も着々と整備してきたことで「入れ替わりは激しいが、会社の方針を守ってくれる社員が残り、人材を選べる体制になった」と辻社長は現状について言及。

「仲間とともに学び合い、受講の機会をより良いものにしてほしい」と締めくくった。

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