㈲明和産業(資本金1000万円、愛知県江南市草井町千代見322、登記面=一宮市瀬部西山17、代表明川典嗣氏、従業員8人)は4月8日、名古屋地裁一宮支部から破産手続き開始決定を受けていたことが判明した。

 破産管財人は上田敏喜弁護士。債権届け出期間は5月13日までで、財産状況報告集会期日は7月19日午前11時。

 同社は、1990年(平成2年)10月創業、91年(同3年)2月法人改組した一般貨物自動車運送業者。自動車部品を主に、セメントなどの粉粒体や骨材なども取り扱い、2018年9月期には年収入高約1億3500万円を計上していた。

 しかし、下請受注が大半だったこともあり従来から収益性は低く、赤字決算を散発するなど苦しい業況が続いていた。新型コロナウイルス感染症の拡大によって、荷動きが鈍化したことで一段と受注は落ち込み、2020年9月期の年収入高は約1億2000万円にダウン。加えて、労働債権を巡る争いが起きるなど社内は混乱し、今後の見通しも立たなくなったことから事業継続を断念、今回の措置となった。

 負債は約1億5000万円。

(東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ)