物流現場で事故防止に関する商品をはじめ物流資材の製造販売を行う兼子産業(兼子雄輝社長、山口県光市)が4月に発売したトラックの荷台からの転落事故を防ぐ「安全昇降ステップ」が、注目を集めている。

 

荷台からの転落事故が後を絶たない中で、陸災防が4月に実施した荷役作業の安全対策に関する検討会では、昇降設備の定義や、設置の義務付け基準を現行の最大積載量5トン以上から、2トン以上5トン未満に見直すことなどの議論が始まっている。

 

兼子社長は「キャスター付きの安全昇降台を使用することが義務付けられている現場も多いが、共用の置き場から移動することを煩わしく思い、ドライバーがつい飛び乗ってしまうケースがあると聞く」と話す。同商品はこれを改善し、安全性と煩わしさを感じない作業性を追求した。

地面とアオリの両端に固定でき、昇降時に安全な手すりを装備。天板には、雨水や油が付着する現場でも安全を確保する滑り止めを付けた。この滑り止めは蓄光機能もあり、薄暗い現場でも踏み外しを防ぐ。

 

手すりの収納、脚部の延長、天板の折り畳みは全てワンタッチでできるほか軽量、コンパクトで持ち運びやすいよう設計。なお、外観にもこだわり〝安全昇降宣言〟と印刷されており、顧客に安心感を与えるデザインとなっている。同社は「しっかり固定できるステップで安心して作業できる」との声が寄せられているという。

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