これから夏場を迎え、物流現場でも熱中症対策などが行われる。物流倉庫では、暑さ対策が最重要課題といえるが、その対策にはかなりの費用も掛かる。建物内が暑くなる最大の原因は、輻射熱といわれる熱で、断熱材だけでは抑えきれず、コストを抑えながらの対応は難しいのが実情だ。こうした中、輻射熱を大幅に抑える遮熱材が登場した。サンユー印刷(新潟県三条市)が開発した「キープサーモウォール」だ。

同社の玉木厚誌専務によると、「キープサーモウォール遮熱施工」は、屋根からの熱の移動の原因となる赤外線を97%カットすることで温度上昇を抑えるという。また、 屋根の内側・屋内の施工なので劣化の原因となる、雨・風・紫外線の影響を受けず一度施工すると張替えの必要が無く、コストメリットがあるという。オリジナル施工も簡単で、梁の内寸に縫製加工したシートを梁のH鋼に取り付けるだけだ。

同社では、「熱い屋根は暖房と同じで、屋根からの熱の移動を止めることで、併用する空調機やシーリングファン・大型扇風機も効果が上がる」とし、「キープサーモウォールの遮熱効果で空調機等の使用期間が短くなり効率も上がるので電気代の削減にもつながる」としている。

同製品は、国土交通省の不燃認定を取得しており、危険品倉庫でも使用が可能だ。

◎関連リンク→ 株式会社サンユー印刷