関光汽船(山口県下関市)は5月24日、中国・韓国からフェリー輸送した複数荷主の輸入貨物を下関でトレーラーに混載し、グループの「東京九州フェリー」で関東に一貫輸送する新サービスを今春から開始したと発表。同社は、「グループの国内外のフェリー航路網を組み合わせた海上輸送は、CO2排出量の大幅な削減効果が見込まれるほか、昨今の物流問題である2024年問題や国際物流混乱への解決策となる」としている。

同サービスは、中国・太倉港からのグループの「蘇州下関フェリー」の直航便および山東省エリアから中韓のフェリーとグループの「関釜フェリー」を組み合わせた複合一貫輸送で、貨物を下関港に集約・輸入通関するもの。

 

下関港では複数荷主の輸入貨物をトレーラーに混載し、新門司港(福岡県)から横須賀港(神奈川県)まで運航している「東京九州フェリー」の無人航送を利用して関東に輸送する。横須賀到着後は、提携倉庫に横持ちして貨物を仕分けし、関東圏の最終仕向け地に中小型トラックで配送する。

 

同社は、「リードタイムはトラック輸送と遜色なく、蘇州下関フェリー・関釜フェリーの下関入港の翌々日に関東各地に配送できる」としている。