北海道物流開発(斉藤博之会長、札幌市西区)は4月4日から、北海道経済センタービルで次世代型高機能自動販売機「マルチ・モジュール・ベンダー(MMV)」による商品販売の本格運用を開始した。

MMVは、サンデン・リテールシステムの製品で、2月末からコーヒーをプレ販売していたが、道内食品メーカー4社からセレクトした8品目を追加し、本格販売をスタート。  新規事業開発部の佐藤忠部長は「販売状況がリアルタイムでスマホなどで確認できるため、ルート配送による商品補充ではなく、必要なタイミングで必要な量だけを補充し、無駄な配送がなくなる」と話す。

ただ、同社では、「自販機事業での収益を追う」のではなく、IoT化された自販機を活用したサプライチェーンのモデルを提案するためのショールームとして運用する考え。

 

サンデン・リテールシステム北海道支店の饗庭久弥支店長は「MMVをネットワーク化し、商品補充を行っていく際にネックとなるのが温度管理を伴う効率的な物流だが、物流企業が運用を手がけることで、このハードルが下がる。MMVの一層の普及につながる可能性がある」としている。

 

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