花王は3月3日、スキンケア・ヘアケア製品を中心に多品種を生産する豊橋工場(愛知県豊橋市)を、生産・物流機能一体型サプライチェーン拠点へと変革すると発表。

新たな物流モデルの実現に向けて今年2月に着工した新倉庫は、建築面積が約7150平方m、自動倉庫の保管能力は120万梱、自動化設備による入出荷能力は各4万梱/日を計画し、2023年上期の竣工・稼働開始を予定している。ケース仕分けロボット、無人搬送車(AGV)、無人フォークリフトなど先端技術を利用した自動化設備の導入で、倉庫内の仕分け作業は固定された作業場所を必要とせず、仕分けロボットとAGVが自在にパレットへの積みつけとパレットからの荷下ろしを同時に行う、自由度の高い完全自動化を実現する設計となっている。また、太陽光発電の導入による使用電力の再生可能エネルギー化や、同社独自の技術による廃PETを原料としたアスファルト改質剤「ニュートラック5000」を使用するなど、環境性能に優れた施設となる予定。

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さらに、工場内トラック搬送のスマート化に向けて、積み下ろし作業の自動化・無人化をはかると共に、工場へのトラック入退場をスマート化し、トラック待機時間の削減とドライバーが安心して活動できるホワイト物流を推進していくとしている。

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