ITのコンサルティングとシステム設計や人材関連サービスを提供しているグローバルナレッジ(杉山良仁社長、神奈川県横浜市)はまもなく、運転日報のデジタル化を実現する「GKI―DDR(デジタル運転日報)」を発売する。

同社では、働き方改革やドライバー不足など、運送業界の課題を解決するために、アナログ業務のデジタル化で業務の効率化と生産性向上を図るカイゼンDXから始めることを提案している。

杉山社長は「DXすなわち、経営変革を当社では、3ステップで進めることをご案内している」とし、「最初はアナログ業務(紙の使用)のデジタル化。次にデジタル化したものをベースに業務改革。この2つのステップをカイゼンDXと称している」と話す。

032905

「3つ目のステップがDXの本命といわれているデータ活用で、収益拡大に向けて荷主と交渉するにしても、エビデンスたるデータが無いと交渉することはできない。そういう意味でもデータを取って活用することは非常に重要で、当社ではそれを戦略的DXといっている」としている。

まだまだ、経験と勘でまわしている経営者が多い運送事業者に対して、同社が提供している「運送DXプロフェッショナルサービス」では、「業務フローの確認と課題ヒアリング」「DX実行計画の策定」「IT導入支援」「DX実行支援」などのコンサル&サポートを行っている。

そんな中、運送業界のDX化に向けたソリューションの開発と提供に注力している同社では、運送事業者の経営に役立つデータ収集の強力なツールとなる「GKI―DDR(デジタル運転日報)」の準備を進めており、各社の日報フォーマットをそのままタブレットに電子化できるようにする。

運転日報は運送事業者が経営改革や収支改善をする上で重要なデータの宝庫であり、これを電子化することで、荷主別の収支や原価の分析、ドライバーの労務管理などいろいろとつながることから、業務効率が向上し、経営の大きな武器となるとしている。

◎関連リンク→ グローバルナレッジ株式会社