岡山県土木部道路整備課はこのほど、「トラックドライバーの休憩場所として使えるように」と岡ト協が求めていた県内9か所のうち、7地点の封鎖を解除する旨を通知した。封鎖された国道や県道の路側帯を活用したいという声は全国的に聞かれるが、岡山では昨年、そうした事情をくんで県側が話を持ち掛ける異例の対応。ただ、開放には「清掃や、ごみ捨て禁止の啓発活動などに協力」との条件が付くことから、岡ト協では会員事業者の意向を再確認したうえで県が「開放が可能」と示した22か所のうち7か所と、2地点を加えた計9地点の解除を申し入れていた。

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道路わきの空きスペースなどはトラックドライバーの貴重な休憩場所だが、ごみの不法投棄や夜間の騒音トラブルなど地域住民らの苦情により、その多くが全国的に封鎖されている。岡山では数年前、岡ト協の会員事業者らが道路清掃などに取り組むことで一部の開放に漕ぎ着けた例もあるが、それ以降も開放場所の拡大要請を継続。対象地に近いトラック事業者は「他県ナンバーのトラックが利用するケースのほうが多い可能性もあるが、お互いさまという思いで同様の取り組みが全国で広がれば、休みたいと感じたドライバーがトラックを止められる機会が増える」と話す。

 

県から封鎖解除の連絡を受けた岡ト協では「開放場所は従来、不法投棄や駐車車両による騒音などの問題で閉鎖されていたが、トラックドライバーの休憩スペースとして開放するように我々が県に要望し、認められたもの」と報告。そのうえで「不法投棄などが目立つ場合は再び閉鎖ということもある」として、正しい利用について協力を呼び掛けている。

開放されることになった待避スペースは次の7か所。

 

国道486号(倉敷市真備町尾崎地内)▽同180号(新見市上市地内)▽同(同市千屋花見地内)▽県道26号・津山柵原線(久米郡美咲町藤原地内)▽同339号・西一宮中北上線(津山市一宮地内)▽国道181号(真庭市勝山原方地内)▽同(同市江川地内)