学校法人瀧澤学園千葉モードビジネス専門学校(後藤康夫理事長=写真左、千葉市若葉区)は4月から新しく「物流ビジネス科」をスタートさせる。

 

同校は、アジア各国からの留学生を多く受け入れ、ビジネス教育を主に手掛けているが、今回、物流に特化した新学科を開設するに至ったのは、一人の物流会社社長からの相談がきっかけだったという。

 

後藤理事長は、「今や物流業界の人材不足は深刻。将来、物流業界を担う人材の育成について相談され、じゃあやりましょう、ということになった」と語る。

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同学科では、これからの物流業界を変革していく物流スペシャリストの人材育成を主旨とし、物流にビジネスとIT、さらにグローバル化に向け語学教育も充実させるとしている。

 

また、同学科は2年制で、通関業務経験者や物流コンサルタントなど、業界のプロ講師陣も配置するという。

 

新学科開設について宮下雅美副校長(同右)は、「ありがたいことに、想像以上の早さで認可は下りたが、生徒たちの進路選択がすでに終了したタイミングだった。そのため今年は数人の生徒でのスタートになるが、進路変更を希望する学生には声をかけていく予定」とし、「来年春から、本格的に始動していきたい」と話している。

 

同副校長は、「企業の方に本事業へ参入していただき、業界の声を採り入れることで、業界と生徒間とのミスマッチを減らしていきたい」と語る。

 

後藤理事長は、「教育を通じて社会問題を解決し、多くの人材を物流業界に送り込みたい。それでこそ専門学校としての機能を果たせる」と述べ、「物流は絶対になくならないにも関わらず不人気な業界。このイメージを変え、業界を変えたい。これから数年かけてノウハウを蓄積し、全自治体の学校に、この教育を設置していくことが当面の目標」と述べた。

 

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