センコー(福田泰久社長、大阪市北区)は1月26日、大型車2台分の貨物を1人のドライバーで輸送できる「ダブル連結トラック」の出発式を、フジテックの東京フィット(東京都大田区)で行った。

トラックドライバーの高齢化により深刻化が増す人手不足、2024年には法改正によりドライバーの時間外労働時間が1日当たり1時間短縮され、現在の長距離輸送方法では目的地への円滑な配送が難しく、経済活動のボトルネックになりかねないと言われている。

その対応策として、センコーは「物流バス」サービスメニューの1つとして、長距離輸送において1人のドライバーが大型トラック2台分の荷物を輸送できる「ダブル連結トラック」の運行を開始。大型車2台分を別々に集荷し、2台を連結してセンコーの拠点を出発したダブル連結トラックは、高速道路の長距離区間をドライバー1人が輸送、途中のダブル連結トラックドッキングステーションでドライバーが交代、再び切り離し地点まで1人で輸送。ドリー式(連結装置によりトレーラと連結・脱着すること)で大型トラック、セミトレーラの2台に分け、同時にそれぞれの配送先に向かうことで、ドライバーの拘束時間とCO2排出量のダブル削減に貢献する。

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今回、旭化成ホームズ(川畑文俊社長、東京都千代田区)、フジテック(内山高一社長、滋賀県彦根市)の協力を得て、ダブル連結トラックで2社の貨物輸送を開始。ダブル連結トラックを途中で切り離し、別々の顧客の納品先まで同時に配送するのは、国内初の取り組みとなる。

センコーは、今後もダブル連結トラックの拡大を通じ、次世代の長距離幹線輸送を構築していく考え。

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