【大阪】2021年で設立50周年を迎えた大日運輸(石井肇社長、門真市)では、次の50年に向けての指針として「DUNEXT50」を始動させた。
建築現場への納材がメイン事業の同社。「ここに至る50年、父親が運送業で始めて、倉庫・保管を経て、よりお客様に喜ばれることを考え、加工に行き着いた」と石井社長は振り返る。

同社が〝関わる家を建てる〟という事業領域での物流の役割は、建材メーカーから荷物が届き、倉庫で保管し、配達するという流れだが、そこに「加工」を加えたのが同社。「従来、現場で職人が切っていた資材を、当社で加工してから現場に持っていくことで、大きな付加価値になる。建築業界も人手不足のなか、現場作業の省力化につながる。さらに、現場でゴミが出ないので環境にも優しい。当社で切った端材はリユースしている」。そうした作業の中心となるのが「プレカット納材センター」で、同社はこのほど公表された中小企業庁の第3回事業再構築補助金に採択され、新たなプレカット納材センターを建設することを構想中だ。

今春に入社した5人の新入社員も順調に成長を続けており、石井社長は期待を込めて「大日ファイブ」と命名。「新卒で入って、よく頑張ってくれている。若い子はびっくりするくらい仕事への意識が高い」と石井社長。「生産性を上げるにはどうすれば良いかなど、なかなか運送会社では経験できない取り組みにも対応してもらっている。やる気が出るよう、会社としても働きやすい職場づくりに努めたい」

「どこにもないような良い会社を作る」と意欲を高める石井社長。目指すのはディズニーランドのような会社で、同社の頭文字とかけて「Dランド構想」と名付けた。「ディズニーで働くキャストは、お客さんの笑顔を見たいから頑張れるのであり、お客さんも働く人も喜べる場と言える。我々もさまざまな工夫をして、お客さんに喜んでもらえ、従業員も結果を出せて満足できる。そんな働くことが楽しめる職場にできれば」と夢を膨らませる。

◎関連リンク→ 大日運輸株式会社