富良野通運(北海道富良野市)の永吉大介社長は12月16日、北海商科大学で物流についての講義を行った。相浦宣徳教授が担当する「物流システム論」の講師として招かれたもので、同社が実際に手がけた国内・国際物流の事例を紹介し、物流業の魅力を訴えた。

010809

永吉社長は「物流は原材料の調達から消費者に届けるまで、モノを運ぶだけではなく、さまざまなロットや形状の荷物を加工・仕分け、保管などをし、最適な状況を考えてデリバリーをかけている。非常に奥が深く、楽しい分野」と述べ、「地元高校演劇部の舞台装置を関西までなるべく費用をかけずに輸送する案件」をはじめ、「地元メロンの首都圏大手流通チェーンの物流センターまでの輸送」「小売チェーンの関西から北海道までの多品種・小口輸送」、10月からスタートした「菓子メーカー向け馬鈴薯の長期保管」や、12月からスタートした「札幌市内での家具配送・据付」など、同社が実際に行った事例を紹介。

 

このほか、「中国から沖縄までの家具の輸入」をはじめとした国際貿易・輸出入の一連の手続き・業務の流れを説明。「スケジュールや運賃の調整から、貿易条件の確認、税関説明資料の収集、輸入・輸出申告、関税支払い、貨物引き取り、配達、お金の回収など全てアレンジをしている」と述べ、「小さな案件から大型案件まで、ほぼオーダーメイドでアレンジし、提案・実行している。知識と経験の積み重ね、成功と失敗の積み重ねの世界であり、いかようにも対応が可能。やる気のある人はぜひチャレンジしてほしい」と呼びかけた。

◎関連リンク→ 富良野通運株式会社