平和物流(戸松卓社長、愛知県犬山市)はこのほどレッカー車両を導入し、運用をすすめている。

「収益ありきではなく、基本的には人助けがメイン。困った人がいたら助けに行きたいという思い」。戸松社長は事業開始の動機についてそう語り、また緊急時には自社内で迅速な対応ができる部分を強みとして指摘。大切な荷物を預かる責務とともにトラックが担う社会的意義に言及し、また導入に際しては、かねて交流のあったタケヒロレッカー(一宮市)の武岡謙二郎社長の存在をあげて、その協力に感謝している。

導入したレッカー車両は現在一台で、仕事が入った折には社長自らが出動。「以前はスーツ姿が多かったが、今はいつでも対応できるよう作業着で会社に来ている」と笑顔で話し、仕事への愛着と積極的な自らの姿勢を前向きに示す。

今後については、現在の動きを継続させながら将来的に拡大路線を歩みたいとする展望を明かす戸松社長。

人の縁がつないだ「人助け」の事業はさらなる連鎖を生んで、その輪を広げていきそうだ。