燃料計量機大手のタツノ(東京都港区)は、「脱Excel」をキーワードに、車両や給油設備などの情報を一元管理できるクラウドシステム「eZ―Manager」の活用を運送事業者に提案している。ネット環境があればパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットからも情報の閲覧が可能で、リース期限や車検期日などを車両ごとに細かく管理できる。

 

「元々は社内システムとして利用していたものを、そのノウハウと知見を活かし商品化した」と切り出すのは、同社ファシリティマネジメント事業部の相澤圭昭氏。「当初はSSや自家給油所向けに開発していたが、『営業所の車両管理で使いたい』という運送事業者さんからの要望に応え、機能を拡充した」と経緯を語る。

 

同氏は、「属人化してしまうエクセルだと、どこに必要な書類が保存されているのか分かりにくく、担当者が変わるとなおさら。当システムであれば、添付ファイルなど複数のデータを紐付けし、一括で管理できる」と胸を張る。データを簡単にグラフ化する機能も備えており、「パソコン操作が苦手な方にも使いやすいはず」とし、「ユーザーからも『わかりやすくて良いね』というお声をいただく」と目を細める。

導入前には、同社スタッフによる訪問も欠かさないという。「直接お悩みを聞き、現状はどのように情報を管理されているかを確認している。ベースはパッケージ商品だが、ユーザーニーズに合わせ、カスタマイズしたシステムを納品する」。

 

「安価なことも魅力」という同システム。「初期費用は、10拠点までなら10―20万円程度で導入が可能。ユーザーIDは1つにつき月額1500円。ランニングコストも月額3―5万円ほどで、手軽にお使いいただける」。

 

「運送業界では、保有台数の多い企業でもエクセルで管理されていることが多いが、コスト面で二の足を踏まれているのでは」と分析する相澤氏。「自宅からも接続でき、事務員さんのテレワークが快適に行える当システムが、コロナ禍を乗り切る一助になれれば」と語る。

 

◎関連リンク→ 株式会社タツノ