1. 荷主と物流企業の現場が共に物流改善に取り組む、グリーン物流パートナーシップ会議は12月15日、日経カンファレンスルーム(東京都千代田区)で、国交省の中山展宏副大臣、経産省の石井正弘副大臣および公共交通・物流政策審議官や大臣官房審議官による物流の優良事業者の表彰式を執り行った。

同会議の世話人を務める杉山武彦氏(一橋大学名誉教授)の開会あいさつに続けて、あいさつした中山副大臣は「閣議決定した総合物流施策大綱は物流DXや労働生産性の改善に向けた革新的な取り組みの推進など、担い手に優しい、強くてしなやかな物流を今後の柱とし、物流事業者のみならず、荷主や消費者を含め、それぞれが課題を理解した上で取り組むことが不可欠」と話した。

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経産省の石井副大臣は「本日表彰される荷主と物流事業者との複数企業の連携による物流効率化の取り組みはこれからの物流のモデルとなるべきものと考えている」と述べた。

令和3年度各表彰受賞者は次の通り。

【国交省】国交大臣表彰「ドライバー不足によりモノが運べなくなる」という社会課題解決に向けた高効率輸送スキームの構築」NEXT Logistics Japanほか15社

▽国土交通省公共交通・物流政策審議官表彰「物流DXとスワップボディ車を活用した中継輸送の効率化~2024年ドライバー残業時間上限規制に向けた長距離運行への2拠点中継輸送導入~」鈴与ほか4社

▽物流DX・標準化表彰「海上コンテナ転用による資材国内輸送と同一コンテナでの製品輸出-労働力不足解消・労働環境改善に寄与するバニングマシン導入によるバラ積み作業の自動化-」日立物流ほか4社

▽物流構造改革表彰「サプライチェーン全体で環境負荷低減を実現した全国共同配送」ライフサポート・エガワほか2社/「KRSグループ「結ぶ輸送」を進化させた新たな長距離輸送モデル~持続可能な食品物流への挑戦~」キユーソーティスほか2社

▽グリーン物流パートナーシップ会議特別賞「『JR用ウィング式3温度帯混載コンテナ』のコールドチェーン輸送」西武建設運輸ほか4社。

【経産省】経産大臣表彰「産業を跨いだ新たな鉄道輸送水平共同モデル~農産物用の空回送コンテナの利用と、疑似的な在庫拠点としてのコンテナ輸送利用~」ネスレ日本ほか5社

▽商務・サービス審議官表彰「異業種共同輸送による未来の物流のカタチ~もう空気は運ばない!~」アサヒ飲料ほか2社

▽グリーン物流パートナーシップ会議特別賞「物流センター間トラック移送から鉄道コンテナ輸送へのモーダルシフト」メディセオほか3社/「商流を超えた物流集約による積載率向上」愛知製鋼ほか1社。

 

各受賞者の取り組み事例の説明後は杉山雅洋委員長(早稲田大学名誉教授)の講評も行われた。

◎関連リンク→ グリーン物流パートナーシップ会議