ascend(日下瑞貴社長、東京都新宿区)、アイディオット(井上智喜社長、同渋谷区)、MatrixFlow(田本芳文社長、同台東区)の3社は2月7日、SIP(第2期)スマート物流サービス採択プロジェクト合同記者発表会を開催した。

はじめに、SIPスマート物流サービスプログラムディレクターの田中従雅氏(ヤマト運輸執行役員)は「物流をサステナブルにするため、『スマート物流』の実現に向けて、情報をベースにした技術の活用が必須である」とした。

合同記者発表会では、「スマート物流」の実現に向け、「ビッグデータの利活用:物流・商流データ基盤に関する技術領域」で実証実験を行った3社が、それぞれの採択事業の実証実験の成果を報告した。

MatrixFlowは、田本社長が「入出荷予測AIとそれを利用した倉庫管理AIの精度と効果の検証」について、ascendは、日下社長が「トラック輸送向けの変動運賃制導入へ、運送業界におけるダイナミックプライシングエンジンの構築」について発表。

アイディオットは、井上社長が「サプライチェーンデータセットを活用した物流企業本部向け戦略立案を実現するデジタルツインシミュレータの構築」「交通・天災情報と位置情報を利用した物流企業現場向け業務改善シミュレータの構築」「外部システム連携のフレキシビリティを持つ、物流特化型における炭素排出量可視化シミュレータの構築」ついて発表した。

3社はテクノロジーカンパニーとして、データを活用することで収益性や生産性の向上、人手不足の解消など様々な変化を物流業界にもたらすための生産・物流システムを構築し、実用化・事業化に向け取り組んでいる。

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