神奈川県自動車交通共済協同組合(髙橋浩治理事長では、組合員の事故防止を支援するため、車両内に貼るステッカーを作成し、全組合員に配布している。同組合では構内事故が課題となっており、対物事故の約4割を占めている。構内事故は構造物の破損など、損害額が高額となるケースも少なくない。

同組合交通安全対策委員会の三原輝美委員長は、「1件でも事故を減らすため、何かできることはないか考えた」と話す。同委員長が偶然目にした新聞記事をヒントに車内に掲示するステッカー作成を提案。当初はより大きなサイズでの作成を予定していたが、同委員長自らディーラーに赴き、様々な車両を実際に見ながら、最適なサイズを検証。視認性も考慮し、最終的にたどり着いたのが「12cm×4cm」という大きさだった。大きすぎないため、大型車から小型車まで車両のサイズに関わらず活用が可能。夜間の視認性を高めるため、青色の背景色に黄色の文字とした。

配布後、「追加でほしい」という声もあるなど組合員からも好評を得ている。 同組合として同様のステッカーの作成は初めての試み。車内に貼り付けることで、即事故防止効果が期待できる。プロドライバーであっても、焦りや不注意により、事故は起きてしまうもの。ステッカーに書かれた「危険 前・後今一度確認」の言葉には同委員長の想いが込められている。

 

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