食品専門の物流サービスを提供する北王流通(黒田英則社長、東京都北区)はこのほど、グループ会社で保管や倉庫事業を行っている北王フードベース(古瀬健二社長、同)を通じて、食品EC業者向けのサポートサービスを開始した。

同サービスは、食品業界のEC化率を高めるため、利用開始時の倉庫賃料を3か月無料にして、顧客側の費用負担を減らすほか、物流の外部委託が初めての企業へは、必要な専門知識や、食品を高品質で安心・安全に届けるための各企業にそったコンサルティングも行っている。

同社のプロジェクト担当者は「当社では、コロナ前から食品業界のEC化率を高められるような物流サービスの開発に注力してきた」とし、「コロナ禍で、前年比2桁成長の食品業界のEC化を後押しするために、ECを始められる方にも導入しやすいサポートサービスを開始した」と話している。

また、サービス担当者は「コロナの影響で、当社の取引先である飲食業界は大きな影響を受けた。そのような状況の中、取引先の多くが食品ECに参入するということで、当社も昨年度からECに特化した物流サービスのパッケージプランを作ってきた」とし、「個人で事業を行っている取引先など、物流サービスを始めて委託する場合も多いことから、導入時のハードルを取り除けるようなサポート内容を装備している」という。

同社は、食品に特化した物流サービスを提供する企業として、EC化が進まなかった食品業界の課題解決を物流サービスから目指していく考えで、経営理念である「安心をつなぐ食品流通イノベーター」を体現していけるよう企業努力を今後も続けていくとしている。

◎関連リンク→ 北王流通株式会社