大森運送(大森栄作社長、広島県呉市)は、同市阿賀南に阿賀マリノポリス倉庫が完成し、11月15日に稼働を開始した。これに先立つ12日には同社役員らが列席し、竣工式が執り行われた。

同倉庫は、呉港に面した産業団地「阿賀マリノポリス」内にあり、山陽道に直結する東広島呉道路の阿賀ICから南に約3kmに位置。同ICは年度内に立体化が完了する予定。広島市方面を結ぶ休山トンネルは一昨年に4車線化し、慢性的な渋滞が解消するなど輸送の利便性が高いエリア。

敷地は9254平方m。重量物の保管に特化した1400平方mの営業倉庫は、鉄骨平屋建てで天井高は14m。30トンと2.8トン吊りの天井クレーンを1基ずつ備えている。塩害に強いガルバリウム鋼板を使うほか、用地は80cm嵩上げし高潮対策を講じた。また、倉庫に対面する敷地は野積倉庫として活用する。

大森社長は「お客の要望もあり、重量物倉庫の需要が高い同地に建設した。この倉庫は需要に応じて建物を延長することも想定している。利用希望があれば問い合わせてほしい」と話す。

当地への進出で、倉庫事業のさらなる拡大を目指すという同社。関東営業所も、現在の千葉市中央区から同緑区への移転リニューアル工事を進めている。阿賀マリノと同規模の倉庫も建設中で、来年2月末に竣工予定だ。

◎関連リンク→ 大森運送株式会社