㈱フラット(福岡県大野城市南大利1−8−12、資本金2000万円、代表清水龍平氏)と、関係会社の㈱フラット機設(同所、資本金500万円、同代表)および㈱フォルテ(同所、資本金1250万円、同代表)、合同会社ブレス(同所、資本金200万円、同代表)は、10月29日までに事業を停止し、事後処理を伊達高志郎弁護士ほか1人に一任、自己破産申請の準備に入った。

 ㈱フラットは、2003年(平成15年)9月に㈲フラットとして設立、2009年8月に株式会社へ組織変更した。福岡県を中心に近隣県および事業所を構える静岡県内を商圏として、物流事業者からの受注で施設内における仕分けやピッキング、梱包などの倉庫内作業を手がけるほか、地場運送業者を利用して、乳酸菌飲料メーカーからの受注で全国各地の同社取引先へ商品を配送していた。また、湾内の倉庫などで荷下ろしを行う港湾作業や機械設置工事業者からの下請けで工場・倉庫へのプレス機、ベーラー、受配電設備などの重量物機器の搬入・設置、移設工事も手がけ、2012年8月期には年収入高約9億1100万円を計上した。

 しかし、同業他社との競合などにより受注は減少し、収益も低調に推移。2019年6月には経費削減を目的に本店を福岡市博多区から現所へ移転するほか、新規事業として福岡市博多区内にカフェをオープンするなど業況の立て直しを模索していた。近時は融資を活用してしのいでいたが、支え切れず今回の事態となった。

 負債はフラットが約1億7000万円、フラット機設およびフォルテ、ブレスの3社合計で約3000万円、4社合計で約2億円。

 (東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ)