埼玉県入間市にある啓和運輸(川島満社長)は、会社の歴史を紹介する手段として映画を作成している。社史や沿革というと文章で書かれたものをイメージしがちだが、「社員が興味を持って楽しめるのではないかということで、映像で表現する形を選んだ」と川島社長は説明する。

会社の歴史を扱った映画作品は現在2作あり、昨年12月に完成した新作「俺たちの一本道」は前作「私の一本道」の続編となっている。1作目は会社の成り立ちなど創業時期に焦点を当てた作品となったが、2作目は同社が拠点を増やしていくきっかけとなったエピソードを紹介。同社の社員がセリフ付きで撮影に参加するなど、同社の社員が楽しみながら社史を知ることができる内容となっている。

映画監督は埼玉県入間市出身の宮岡太郎氏。宮岡氏は昨年「ラストサマーウォーズ」という映画で、故郷である埼玉県入間市をピックアップし、同社が後援・協力をしたことで交流が生まれたという。

「俺たちの一本道」は1月8日、同社の新年大発会式で行われ、集まった800人の社員の前で上映された。ストーリーに引き込まれ、クスッと笑える展開があるなど、観た人があっという間に感じる内容となった。

同社長は、「会社の歴史だけではなく、会社の想いや方針なども映像に託すことができたのではないか」と話している。

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