タイガー(東京都千代田区)はこのほど、茂岡賢明氏が第7代社長に、竹添幸男氏は会長に就任した。「入社して19年、営業一筋で運送会社の皆様とともに歩んできた。これからも当社の理念である『物流ソリューションエキスパートとして貢献する』を継続して追求していきたい」と決意を新たにする茂岡新社長に話を聞いた。

昨年10月に80周年を迎えた同社。「おかげさまで取り扱っているデジタコなどの車載器や自社製品の『トラックメイトシリーズ』が好評」と目を細める同社長は、「問い合わせ対応など、サポート体制を引き続き強化する」と話す。営業スタイルについては、「御用聞きなら誰でもできる」とし、「一歩進んだ提案ができるか、担当者の力量が試される」と意気込む。

近年、物流業界で話題となるDXにも言及。「IT化や作業の効率化だけで終わらせないことが重要。例えば、車載器のデータを労務管理や各種請求管理に活用できないか、シームレスに検討していく必要がある」。

長引くコロナ禍で困難な課題が山積している運送業界。茂岡社長は、「厳しい事業者さんも少なくないが、横のつながりを大切にして支え合っていらっしゃる。BtoCは好調で、今後どのような動勢になるかは注視したい」と分析。「『困ったらタイガーに』と言っていただけるような強固な信頼関係を構築していきたい」と語る。

「最近ゴルフを始めた」という同社長。「いつかユーザーの皆さんと回れるように、目下、練習中」とはにかむ。

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