運送・倉庫から、派遣・請負、DXまで幅広く手掛けるロンコ・ジャパン(大阪市東成区)は、今月から「ロンコ・ロジスティクス・アカデミー」事業を開始した。ロジスティクス・サポート&パートナーズ(=ロジSP、東京都千代田区)やトヨタL&F近畿(大阪市此花区)の協力のもと、物流を軸にしたWEBセミナーや企業研修を展開する。

 

同事業は、ロンコ・ジャパンの宮口弘之会長が永年抱いてきた「物流の教科書を作りたい」という思いから誕生したものだという。宮口翼取締役は、「あらゆる業種・業態の根幹を支えているのは物流であり、当社にはその知識や経験、ノウハウがある。それらを活かして、現場を改善できる人材育成のお手伝いができれば」と語る。

 

WEBセミナーでは、物流センターのレイアウトや荷役・情報システムといった基礎知識から、物流コストの構造、現場改善、リスクマネジメントといった応用まで、月替わりで様々なテーマをラインアップ。「受講対象は、新入社員からセンター長クラスまで幅広く設定しているが、特にセンター長にスポットを当てている」という。

 

 

講師を務めるロジSPの石橋岳人常務は、「『素晴らしい提案ができる営業担当はいるが、現場を管理できるセンター長は不足している』と嘆く大手企業も少なくない」と指摘。「センター長候補や現センター長がどのように業務を進めれば良いか、参考になるコンテンツを提供していく」と息を巻く。

 

録画された映像を視聴する「オンデマンド配信」と、リアルタイムで講義を視聴できる「ウェビナー」の2種類で展開し、受講費用は1講座あたり5000円や1万円など。

 

同常務は、「前者は視聴後にアンケート形式で質問いただける。対面での講義ならその場ですぐに回答できるのにと、もどかしい気持ちもある」としながらも、「文章で詳しく説明でき、理解頂きやすい」とWEBならではのメリットも挙げる。

 

宮口取締役は、「物流の実務者である我々だからこそ、リアルな悩みを共有できる」とし、「業界全体をより良くしたいというのが一番の目的。法人だけでなく、個人や学生など、すべてが対象で、競合でもウェルカム」と呼びかける。

 

なお、現在、第1回ウェビナー「物流の基本機能とロジスティクス」の無料キャンペーンを実施している。申し込みはロンコ・ジャパンHPから。

 

◎関連リンク→  ロンコ・ロジスティクス・アカデミー