「最高の、〝机上の空論〟を生み出せ。」をコンセプトに、学生がアイデアを競う全国物流ビジネスコンテスト「ロジたま」。11月下旬の最優秀賞の決定に向け、主催するネストロジスティクス(松岡賢一郎社長、広島市東区)では準備が進んでいる。

同コンテストは、ロジスティクスのたまごを生み出し、学生に物流業界の面白さや可能性を体験してほしいと企画されたもの。運営を担う新名一行・執行役員は、「論理的で突拍子のない発想を、学生らしい真っ白なところから出してほしい。会社や業界をもっと知ってもらうのも目的」と話す。

高校・専門・短大・大学・大学院の学生が対象。テーマは「物流で未来のビジネスを創る」で革新性、持続可能性、将来性、市場性、共感性を基準に最優秀賞、優秀賞を決める。審査は迫慎二会長と同社長に、大学教授やマーケティングプランナーが加わる予定だという。

なお、最優秀賞は100万円、優秀賞は50万円の賞金を設定。「より多くのプランを見たいので、応募の分母を増やすために設けた」と説明する。

8月にはオンラインでインターンを実施。全国の20校から大学生を中心に高校生や大学院生が参加し、アイデアの元となる物流の概要や効果的なプレゼン手法などを、3日間に渡って学んだ。

エントリーしたプランは、専門家がアドバイスするブラッシュアップ期間を経て、11月にプレゼン動画を同社のYouTubeチャンネルで公開し審査する。同氏は、「審査は論理だけでなくプレゼンそのものも見る。点数には反映しないが、YouTubeのグッドボタンや視聴数も参考になると思う」と話している。

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