「覚醒度」の判定基準確立 運行の可否を可視化
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トラックを運転しようと出勤してきた乗務員が、寝不足や疲れが残っている状態であっても、点呼時に「大丈夫?」と聞かれれば、ほとんどが「大丈夫」と答えるだろう。こうしたやり取りが常態化しているとなれば、「交通事故や健康起因によるトラブルを未然に防ぐ」としている点呼の目的が果たせなくなることもあり得る。そのうえ、乗務員や会社も常にリスクを抱えている状況となるのではないだろうか。運行管理者が点呼時に乗務員の体調や疲労具合を見抜くのは簡単ではない。また、検査ツールやアプリなど、これまでの安全技術も「本当に危険な状態」を事前に見つけることは困難だった。なぜなら、検査結果に対して判定を出すための客観的な「判断基準」がなかったからだ。そんななか、1990年頃から行われているPVT検査(精神運動覚醒テスト)で、明確な判定基準を確立したという順天堂大学大学院医学研究科公衆衛生学主任教授の谷川武氏など関係者に話を聞いた。
