ベネックスソリューションズ(宮地博文社長、福岡市博多区)は、HACCP対応などの保管品質管理と、倉庫作業員の熱中症対策を同時に行える温湿度環境管理システム「KOKOCHI(ここち)」を提供している。

音響システムやICTソリューションなどで50年以上の歴史を持つ同社。営業第2チームの森山倫好氏は、「クラウドを活用した当システムは7年ほど前から、工場や保育園などさまざまな業種に導入実績があるが、昨年から倉庫業での引き合いが増え、今年3月から本格的に物流業への展開を開始した」と切り出す。

同システムは、エリアごとに設置した温湿度センサーから、ゲートウェイを経由してクラウドに温湿度情報を定期的に自動送信。「LoRaWAN」を利用したゲートウェイ方式では、マイナス40〜プラス55度まで対応できるため、冷蔵・冷凍庫内にも設置できる。

「当社の強みは、さまざまな種類の端末や通信方式を同時に取得・管理でき、同じ画面上に表示できること」と胸を張る同氏。ゲートウェイ方式以外にも、「Sigfox(シグフォックス)」などといった公衆網通信方式にも対応しており、ユーザーのニーズに合わせて提案している。

また、「表示方法や連携システムなども要望に合わせてカスタマイズできる」とも。「食品メーカーでは簡易的な暑さ指数を管理する仕組みだったり、倉庫業では構内で使われるトランシーバーとの連携など、あらゆる提案ができる」とほほえむ。
「1時間かけて20数か所の温度計を目視で確認して回るという現場の事例も聞いたが、当システムであれば自動的にデータを取得できる」と説明。「効率化はもちろん、抜けや漏れも防げる。エクセルやCSVファイルに出力でき、監査や査察での提出物としても活用いただける」

年間利用料は1アカウントにつき9万円〜(端末代、通信費別)。1アカウントで管理できる端末(センサーなど)は、30個程度が目安。「導入前にまず機器の接続テストを行い、最適な通信・設置方法を提案している」という。

「熱中症対策が義務化されたこともあり、倉庫関連の問い合わせも多くいただいている」と話す森山氏。「配線工事不要でマグネットで簡単に付けられる端末もラインアップしている。手軽に温湿度を見える化し、従業員満足度を高めていただけたら」と呼びかけている。

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