日本事故防止推進機構(JAPPA)の上西です。夏休みになると、「子どもとの交通事故に注意しましょう」という呼びかけをよく耳にします。そのため、「夏休みが一番子どもの事故が多い」と思われている方も多いのではないでしょうか。しかし、実際には子どもの交通死亡事故は、夏休みに入ると減少し、8月は年間で最も少ない月とされています。

だからといって、安心してよいというわけではありません。子どもの死亡事故が多い4月から6月は、下校時間帯に事故が集中する傾向があります。一方で、土日になると事故は日中にも多く発生しています。つまり、夏休みは毎日が土日のような生活リズムになります。

特に注意していただきたいのが、生活道路や信号のない交差点です。信号のない交差点では徐行を徹底することはもちろんですが、加えて実践していただきたいのが「構えブレーキ」です。ブレーキペダルの上に足を置いた状態で交差点に進入することで、子どもが飛び出してきてもブレーキを踏むまでの時間を短縮できます。

夏休みは、子どもの行動範囲も行動時間も大きく変わります。生活道路では速度を控えめにし、信号のない交差点や見通しの悪い場所では構えブレーキを徹底する。その少しの備えが、子どもの命を守り、取り返しのつかない事故を防ぐことにつながります。この夏も、「子どもは飛び出すかもしれない」という予測を忘れず、安全運転を心掛けていただきたいと思います。